【銘柄分析】三菱HCキャピタル(8593)──25期連続増配の安定感、堅実配当投資にぴったりの優良銘柄

配当投資

こんにちは、こつこつ配当パパです。

今回は、私が高配当株投資の中でも「鉄板候補」としてチェックしている【三菱HCキャピタル(8593)】について、最新の決算や今後の展望を踏まえて掘り下げていきます。

「安定した利益と連続増配」。そんな理想的なキーワードを体現してくれている同社の特徴や魅力を、配当パパ目線でしっかり見ていきましょう。


◆ 三菱HCキャピタルとは?:リース業を中心とした総合ファイナンス会社

三菱HCキャピタルは、2021年に日立キャピタルと三菱UFJリースが統合して誕生した会社です。

業態は一言で言えば「リース会社」ですが、その内容は非常に幅広く、

  • 法人向け設備リース
  • 航空機・船舶リース
  • オートリース(自動車)
  • 不動産ファイナンス
  • 再エネ・インフラ関連事業

など、国内外で多角的にビジネスを展開しています。

実は「地味だけど堅い」リース業は、高配当投資家から昔から人気があります。

その理由は、

  • リース契約による安定収益
  • 金融機関に近い低リスク・高回収性
  • 設備投資が必要な企業への不可欠な存在

というビジネスの特性からです。


◆ 業績:2024年3月期も「過去最高益」達成!

2025年5月に発表された2025年3月期決算は、以下の通り非常に好調でした。

指標実績前年比
売上高2兆908億円+7.9%
営業利益1,871億円+28%
経常利益1,936億円+28%
当期純利益1,352億円+9.1%

(出典:【公式】2024年度 決算短信(三菱HCキャピタル)

さらに過去18年の売上高、営業利益、総資産の推移を確認すると、全てきれいな右肩上がりであることが分かります。

(出典:IR BANK – 三菱HCキャピタル

まとめると、

4期連続で過去最高益を更新(過去18年間で見てもきれいな右肩上がり)
✅ 営業利益率・経常利益率も改善傾向
✅ 総資産は11兆円を超えるスケール

配当パパ的には、「増収・増益・増配」という3拍子揃った決算は非常に安心感があります。


◆ 配当:25期連続増配!2025年も増配予定

何といっても注目は「連続増配の実績」です。

  • 2025年:年間配当 40円(前期比 +3円)
  • 2026年予想:年間配当 45円(予定)

つまり、27期連続増配予定となります。

配当性向は42.5%と無理のない水準。配当余力も十分です。

(出典:IR BANK – 三菱HCキャピタル

現在の株価(2025年5月時点:約1038円前後)を基にした配当利回りは約4.3%

5年後、10年後まで持ち続けて「増配+含み益+安定感」を味わいたくなるような、まさに長期投資向きの銘柄です。


◆ セグメント分析:航空・不動産・再エネなど多角化された収益源

ここで、主要セグメントごとの特徴と動向を整理しておきます。

🔹 航空機リース(成長分野)

  • コロナ後の国際需要回復で業績好調
  • 世界的に旅客・貨物需要は堅調で、今後の伸びしろも大きい

🔹 不動産ファイナンス(安定分野)

  • 米国商業不動産リスクを最小化するポートフォリオ
  • 日本国内の物流・データセンターもカバー

🔹 モビリティ(再編進行中)

  • オートリース事業の再編が進行中
  • EV対応など新技術へのシフトも今後の課題

🔹 環境・インフラ(ESG対応)

  • 再エネ(太陽光・風力等)への投資を積極展開中
  • ESG投資の文脈でも注目度が高いセグメント

これだけ多様なセグメントに収益源が分散されていると、どれか一つが不調でもカバーが効くため、配当パパとしては心強い限りです。


◆ 中期経営計画「2025中計」:ROE10%、ROA1.2%が目標

2023年度から始まった中期経営計画「2025中計」では、以下の数値目標が掲げられています。

  • ROE:10%
  • ROA:1.2%
  • 当期純利益:1,350億円

2024年3月期の実績は、

  • ROE:7.4%
  • ROA:1.11%
  • 当期純利益:1,238億円

2025年3月期の実績は、

  • ROE:7.6%
  • ROA:1.15%
  • 当期純利益:1,352億円

まだ道半ばですが、進捗は順調です。高ROEを実現するには、リスクを取るバランスが重要ですが、三菱HCキャピタルは比較的「守り型」の戦略を貫いているのが特徴的。


◆ リスク要因:為替・金利・市況変動

当然ながら、リース業も万能ではありません。

想定されるリスク:

  • 為替変動:海外比率が高く、ドル建て資産・借入に影響
  • 金利上昇:調達コスト増だが、金利転嫁によって吸収可能な体制
  • 市況悪化:航空や不動産の市況リスクには継続的に目配りが必要

とはいえ、リーマンショック・コロナショックを経てもしっかり利益を出してきた「実績」は見逃せません。


◆ こつこつ配当パパの視点:買いタイミングと保有戦略

✅ 買いタイミング:

  • 権利落ち後に株価が下がった時
  • 株価1,000円以下なら、配当利回り4.5%以上

中長期で持つなら、利回り4%以上で買えるときがチャンスだと考えています。

(ちなみに、過去の配当利回り実績はこちら)

✅ 保有戦略:

  • NISA口座での永久保有も候補
  • 配当再投資で「配当の雪だるま」作りに最適
  • 逆に売却タイミングは「業績連続減益」や「配当方針の変更」があった場合

◆ まとめ:三菱HCキャピタルは「安心して眠れる高配当銘柄」

高配当投資をしていると、「配当利回りの高さ」に目が行きがちです。

でも本当に大事なのは、

  • 業績が安定しているか
  • 配当を継続できる力があるか
  • 会社として信頼できるか

その点で三菱HCキャピタルは、私のような「家庭を守るこつこつ投資家」にとってピッタリの銘柄だと感じています。


📌 最後に:家計にプラスを届ける、配当の力を信じて

私は「毎年1万円、家計に追加収入がある」そんな感覚で配当株を積み上げています。

三菱HCキャピタルのような銘柄を一つひとつポートフォリオに加えていくことで、将来の「配当生活」に一歩ずつ近づける。

これからも「配当金をコツコツ積み上げる」投資家仲間として、皆さんと情報を共有できれば嬉しいです。

ではまた、次回の銘柄分析でお会いしましょう!


執筆:こつこつ配当パパ
(※本記事は投資助言を目的としたものではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いいたします)

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