【配当利回り6%超】ベライゾン(VZ)は買い?通信インフラで堅実に配当をもらえる米国株!

銘柄分析

こんにちは、こつこつ配当パパです。

今回は、私の保有銘柄のひとつである【ベライゾン・コミュニケーションズ(ティッカー:VZ)】について紹介します。

1. ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)とは?

アメリカ最大級の通信インフラ企業

ベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications Inc.)は、米国に本社を置く大手通信事業者です。

2000年、ベル・アトランティックとGTEの合併によって誕生し、現在ではAT&Tと並ぶ米国通信業界の2強のひとつとされています。

  • 設立年:2000年
  • 本社所在地:ニューヨーク州
  • 従業員数:約11万人(2024年時点)
  • ティッカーシンボル:VZ(NYSE上場)

(出典:Verizon Annual Report 2024

2. 配当利回りはどれくらい?

ベライゾンの配当は過去10年以上累進配当を続けており、現在の利回りは6%超です。以下は配当金実績とそれを年末株価で割った配当利回りの推移です。(出典:investing.com

増配率は年平均約2%と控えめですが、これは「無理な増配をしない堅実さ」とも言えます。

3. キャッシュフローと財務状況

安定した影響キャッシュフローと高い営業CFマージン

年度営業CF営業CFマージン
2021$40 B約30%
2022$37 B約27%
2023$37 B約28%
2024$37 B約27%

出典:Yahoo Finance

  • 営業CFは約$40 B、営業CFマージンは約30%で安定

フリーキャッシュフロー(FCF)利回り

年度FCFFCF利回り(概算)
2021-$28.3 BN/A
2022$10.4 B約6%
2023$12.9 B約8%
2024$18.9 B約11%

2021年は5G向けスペクトル取得と設備投資の大規模な負担が最大の要因です。これに加え、運転資本の増加や借入金の返済処理などが重なったため、キャッシュフローが圧迫されました。ただし、これは「一時的な成長投資フェーズ」と捉えられ、2022年以降は投資回収が始まり、キャッシュフローは再び戻りつつあります。

出典:FCF, 時価総額

  • FCF(自由なお金)も十分に確保
  • 2021年のFCFはマイナスだが、これは一時的な成長投資によるもの

財務の健全性:自己資本比率は良好だが有利子負債比率には注意が必要

年度自己資本比率有利子負債比率
2021約51%約168%
2022約55%約159%
2023約53%約135%
2024約49%約121%

出典:Verizon Communications Inc (VZ)AlphaQuery

  • 自己資本比率は20%台。小さく見えるが通信・インフラ事業としては標準的。
  • 有利子負債比率は100%を超えていますが近年改善傾向。この改善トレンドは 財務体質の安定化を示すポジティブな変化。

4. ベライゾンの事業内容と他社に対する強み

ベライゾンの主な事業は大きく3つに分かれます。

1. Consumer(個人向け通信サービス)

  • 携帯電話・スマートフォン通信(4G・5G)
  • 光ファイバーインターネット(Fios)
  • スマートホーム・ストリーミング対応

約1億人以上の加入者を抱える主力事業。
ここでの主な収益源はスマホ契約(通信料金)です。

2. Business(法人向けサービス)

  • 企業向けモバイル通信・IoTサービス
  • 5Gビジネスソリューション
  • クラウド・サイバーセキュリティ支援

政府機関、大企業を含む法人契約が安定収益を支えています。

3. Verizon Frontline(公共安全向け)

  • 消防・警察・救急などの緊急通信支援ネットワーク
  • 高信頼・高帯域な専用5Gサービス

【強み】
特にこの部門は災害時や緊急時にも通信を提供する社会インフラとして位置づけられており、政府との信頼関係が強く、解約リスクが低いのが特徴です。


5. ライバル他社との違い・強み

ベライゾンには、以下のような差別化ポイントがあります。

通信品質と5Gのカバレッジ

第三者調査(RootMetrics 2023)では、「米国内で最も信頼性が高い通信ネットワーク」と評価されています。

一部地域ではAT&TやT-Mobileに価格競争で劣る場面もありますが、品質・安定性ではトップクラスです。

(出典:RootMetrics – 5G Network Reliability

固定インターネット「Fios」の展開

Verizonは、光ファイバーによる高速インターネット「Fios」を主要都市に提供しており、動画・ゲーム・テレワーク向けに非常に好評です。

AT&Tも同様のサービスを提供していますが、Fiosの顧客満足度は常に高評価。

財務の健全性と保守的な経営姿勢

過去の無謀な買収で財務が悪化したAT&Tとは異なり、Verizonは比較的保守的に財務バランスを維持してきました。

  • フリーキャッシュフロー:年間約100億ドル超で増加傾向)
  • 営業利益率:約21%(2024年Q1)

(出典:Verizon Q1 2024 Earnings


6. ベライゾンの注意点・リスク

高配当の魅力がある一方で、当然ながらデメリットも存在します。

⚠️ 成長性には期待できない

新興ハイテク株のような爆発的な成長は見込めません。**あくまで「守りの銘柄」**です。

⚠️ 通信設備投資と競争激化

5G対応には巨額の投資が必要で、T-Mobileなどとの価格競争も激しくなっています。

とはいえ、ベライゾンは設備投資後の「回収段階」に入りつつあり、今後はキャッシュフローの改善が期待されます。

まとめ:VZは米国高配当株の「守備の要」

ベライゾンは、爆発的な値上がりを求める銘柄ではありませんが、

  • 高配当(6.8%)
  • 配当の安定性(17年以上減配なし)
  • 通信という堅実なビジネスモデル
  • ドル建ての資産形成

といった理由から、長期で安心して保有できるインカムゲイン株の代表格です。


※本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではなく、筆者個人の経験と考えに基づいた情報提供を目的としています。投資に関する最終的な判断は、ご自身の状況や目的に合わせて慎重に行っていただくようお願いいたします。


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